サッカー小僧の蹴りっぱなしBLOG

主にトリニータについて書きます。

第34節 VS アビスパ福岡 - AWAY -

メンバー

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試合結果

大分トリニータ 0 - 1 アビスパ福岡
得点: [大分] [福岡] 32分 ジョンマリ

今日のMVP

  • なし

試合の感想

ミラーゲームって何だよ!!って話

福岡もシステムを3-4-2-1とし、ミラーゲームとなった。
こうなると、単純に考えると1対1でマッチアップする選手に勝つことで、試合を優位に進めることができる。
…と、よくいうがサッカーはそんな単純なゲームではないし、マッチアップするシーンは多くなるかもしれないが、1対1でするなんてルールではなく、11対11でやるスポーツ。
そこには2対1もあれば、3対1、2対3もある。
システムなんてキックオフ時の並びでしかなく、ただの番号。
ゲームが始まれば22人の集団が試合を優位に進めるために一斉に動き出し、意図的に2対1を作り出し攻撃、守備することもある。
その反対側を見るとリスクを犯した分、どこかで1対2が生まれるし、ズレが生まれればチャンスもピンチもある。
そこに当初のシステムなんて存在しないし、試合中に変化し続けるもの。
要するにシステムなんて大した問題ではないので、単純なシステム論なんでどうでも良いということ。
大事なのは、選手の個性、特徴を生かす、相手の長所を消す、どう攻めるか、プレスをかけるか、誰を潰すか、スペースを見つけ生かせるか…などということ。
そういう論理の部分とファンタジーなドリブル、トラップ、パス、シュートといった意外性、そこに選手の自信、味方を信じられるか、ダービーなら試合にある熱量、試合中の苛立ちなどメンタリティの部分…様々な要素が入り混じり、細かいところが大事で勝敗を左右する見た目シンプルで中身複雑なスポーツ。
ミラーゲームって何だよ、ボードゲームじゃねーんだよ!!
マジでくだらねー!!って話。

大分の攻撃

ボールは保持できたが、相手にブロックを敷かれ怖いところに侵入するシーンが少なかった。
怖いところとは、相手の深い位置…ペナルティエリア内やその付近、サイドでの深い位置。
また、福岡の攻撃が前線の外国人選手のパワーを生かしてそこで何とかしようといった攻撃で、あまり人数を大分陣内でかけていないので、ボール奪取した時点で福岡の守備枚数が揃っていることが多く、早く攻めることはなかなか難しかった。

先に失点し、福岡は点を急いで取る必要はなく、中をしっかりと閉じて、リスクを冒さずにブロックを敷かれたところに「もっと大胆さが欲しかった」というのは簡単で、ブロックを崩すのは世界中のトップチームも苦労するところ。
とは言っても、大胆さや思い切りがブロックを崩すには必要なことなのだが…引かれたブロックを崩すのはとても難しい作業。
縦パスのコースを作る際に、隣同士の横パスではなく、一個飛ばしての横パスで、相手のスライドの距離を長く、反応を鈍らせ、ズレの度合いを出来るだけ大きくし、相手の選手間の幅を広げ、そこからダイレクトでの縦パスなのか、背後へ縦パスなのか…みたいな、横パスを一個飛ばしてみるところも見たかった。
まあ、先に失点されたのが非常に痛かった。

その中で、17分の攻撃。

f:id:blue_rose_man:20211106013308g:plain(引用元: 【 ハイライト 】2021明治安田生命J1リーグ第34節 アビスパ福岡 vs. 大分トリニータ /トリニータチャンネル Trinita Channel【公式】 - YouTube )

ペナ角をとる伊佐選手の動きなんかは、相手の嫌な危険な位置でのプレーでとても良くて効果的だった。

また、福岡のディフェンスは人にアタックする意識が強かった印象。
取りに行くぞという時は、一回アタックしても自分のポジションを捨てて2度追いなどするシーンが結構あり、リスクのある守備もやってきた。
大分はそこを上手く利用したかった。
特に、大分のシャドーにボールが入った時、福岡のCBが背後からガツンととにかく前を向かせないというほどにかなりタイトにアタックしにきた。
加えて、福岡のボランチがサンドするなどボール奪取を狙った。
その圧力でボールを奪われるか、ボールを後ろに下げてしまいドンドン押し戻された。
福岡のCBとシャドーの戦いで優位に立てなかったのは事実だが、CBを引き出したという見方もできる。
そのCBがポジションを空けて出来たスペースにFWやWBが飛び込むなどして生かしたかった。
特に前半、福岡の39番は野村選手に食いついていた。
チャンスだった。
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相手CBのシャドーへの食いつきを利用して、ボールを受けたシャドーがフリックで伊佐選手に流すなど、ダイレクトでCBのプレスをいなすシーンや、単純にシャドーからの落としを受けたボランチが空いたスペースに飛び込んだFWやWBが使っても面白かったが、相手が人数かけてブロック敷いているので、カバーが早かったりと、何をするにも難しい状況だったのは確か。

また、シャドーの選手が相手のフィジカルに優れたCBを背中で背負うのは分が悪い。
背中ではなく、角度を変えたり、場所を変えたり、工夫も見えたが、その分怖いところでボールを受けることが難しくなった印象。
その中で、後半46分に井上選手と野村選手の関係で崩したシーン。
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食いついたDFをダイレクトで相手の背後へフリックし、井上選手がスピードを生かした大胆な追い越しで抜け出した。
人に食いつくDFに対して、空いたスペースを上手く使った良い攻撃だった。

ブロックを崩すためには、誰かが危険なアクションを起こさないと何かが起こらない。
ブロックの外側でパスを回すハンドボールのような展開が多く、「もっと大胆に攻撃を」と感じさせるのも仕方がない。
その点で、井上選手のスピードや小林成豪選手のドリブルなどに期待したが得点は奪えず。
福岡の3CBも強かった。
だからこそ、1対1での勝負ではなく3対3の勝負というメンタリティと工夫で戦っていたが、結果としてブロックを崩せず、そこもまだまだ足りなかったということ。
やっぱり、もう少しシャドーの背後へのランニングを見せていきたかなー。
背後狙わないと…。

しかし、相変わらず小出選手は面白い攻撃をする。
三竿選手がボール持ってる際に、逆サイドからダイナミックに斜めに福岡のゴール前にランニング…ナイスランでした。

大分の守備

福岡は上手いチームではないので、ボールを持ってパスを繋いでどうにかしようみたいな攻撃をする時は怖さは無いし、それをするとミスが起こるのでボールを持たれた時の怖さは無かった。
ただ、怖いのは1つでサイドからフィジカルの強い1トップにボールを放り込んで、そこで誰かが絡んでみたいな、何かを起こそうといった攻撃。
クロスを入れる人間と前の3人で攻撃を完結出来る。
シンプルだけど、FWのフィジカルが強いので嫌な攻撃だった。

失点シーン

f:id:blue_rose_man:20211106013347g:plain(引用元: 【 ハイライト 】2021明治安田生命J1リーグ第34節 アビスパ福岡 vs. 大分トリニータ /トリニータチャンネル Trinita Channel【公式】 - YouTube )

小出選手の最初のポジションが少し低かったかな。
相手の37番のポジションも気になるだろうけど、相手の8番がボールを保持している時点で、もう少し高い位置にポジションを取っていたかった。
福岡はアーリークロスから1トップ目掛けての攻撃が多い…攻撃面では、そこで勝ち点を積み重ねてきている印象…ということは、サイドに良質なクロスを上げられる選手がいる、置いている。
やっぱり、そこにはプレスに行かなきゃでしょ。
失点シーンも、フリーな状態でピンポイントのクロス。
PKの位置からサイドネットへヘディングゴール…三竿選手がついてるし、コンタクトをしようとアタックしたところを右腕でガードし弾き飛ばしてゴール。
良いフィジカルしてる。
ただ正直、あの位置からのクロスに毎回プレッシャーにいくのは結構難しいし、あそこからのクロスで点になるのも難しい。
さらに、1トップに対して2枚のDFで枚数は足りている。
一本でやられたな、といった印象。

相手の攻撃においてのストロングはどこで、どこを押さえれば良いのか…福岡のクロスの出どころが第一で、次点に1トップ…そして、そこでやられたという悲しさたるや…。

福岡の割り切り

サッカーだけ切り取れば、正直、魅力的なサッカーでは無いが、相手あってのサッカーであることの理解と自分たちのストロングとウィークポイントを把握し、割り切ったプレーとダイナミックなプレーが出来る真面目なチームといった印象。
福岡のビルドアップは、さほどだけど…別に深い位置までボールを運ぶことに関しては、得点シーンから必要ではない福岡。
これこそサッカーの奥深さだなー。

アグレッシブな一面もあり、この試合は、人にガンガン食いつくような結構リスクのある守備もやっていた。
後半は、リードもしているし、体力面でのマネジメント、「前半、大したピンチも無かったし、大分のこの感じの攻撃ならブロックを作っても守りきれそうだな」といった感じだろうか。
ボールを持てない状況でもストレスを感じることないチームの割り切り。

本当に勝ち点50は立派な成績。
今後、タイトルや上位を目指すなら主導権を握っていく戦いを目指していくのだろう…ね。

家本主審、お疲れ様でした

今シーズンで審判を引退される家本さん…長い間お疲れ様でした。
色々話題のあった審判であったが、最近評判を上げてきていた印象。
個人的にはあまりタイプではない審判だったが、ルヴァンカップのレフェリングは素晴らしかった。
この試合、野村選手と福岡の39番のやり合いのシーンで、その前からお互いにやり合っていたのをしっかり把握していた家本さんは、野村選手のファウルのところで、どちらかが悪いとするのではなく、カード出すことなくしっかりと両者の仲裁をした。
また、少々のコンタクトは流し、試合の流れを止めずに試合を進行。
井上選手が倒されたところは、大分寄りの私なのでイエロー出して欲しかったが、「少々のコンタクトで倒れるな!あれくらいでイエローだと思うな!むしろ、倒れるな!」とメッセージを感じるレフェリングで「日本が世界で戦うためにはこれが必要だぞ!」みたいなもの感じ、学んだ。
そんなつもりが本人にあったかは分からないが…ありがとうございました。

次節へ

ダービーというアツい試合、残留に大事な試合を落とした。
残留争いの他のチームが足踏みしてくれ、大ダメージは免れたが、大分は得失点差でおそらくシーズン終了まで優位に立つことはないので、ここで勝ち点取れなかったのは非常に厳しい。
とりあえず、戦術とか技術とかが大きく変化することはない。
その前に次節へメンタルを高いところで保てるか大事でこれが全てと言っても良いと思う。

次節は勝利に期待!!

奇跡の残留計画

残り4試合…残留までとりあえず40を目指す。
現在(34節終了時)、勝ち点28…40まで12ポイント…何とか稼ぐ!!

  1. 広島(AWAY) → +1 → 0
  2. 湘南(HOME) → 必勝 +3+3
  3. 鳥栖(AWAY) → +1 or 0 → +1
  4. 名古屋(AWAY) → +1 or 0 → 0
  5. セレッソ大阪(HOME) → +3 or +1+3
  6. ベガルタ仙台(HOME) → 必勝 +3+3 7. 徳島ヴォルティス(AWAY) → 必勝 +3 → +1
  7. アビスパ福岡(AWAY) → 必勝 +3 → 0
  8. G大阪(HOME) → 必勝 +3
  9. 鹿島アントラーズ(AWAY) → 必勝 +3
  10. 横浜FC(HOME) → 必勝 +3
  11. 柏レイソル(AWAY) → 必勝 +3

40pt獲得には残りの4戦で全勝しなければいけない。
残留は、得失点差のこともあり、超厳しい。
だが、今節で他のチームも足踏みしてくれたので40まで行かなくても良いかもしれない…と、期待。
下を見ても意味ないので、2つの残留の席を湘南、清水、徳島、大分の4チームで争う。
最悪3勝1分の38ptで何とかなりませんかね…上2つが2勝したら終わりだが…。

NICEポイント(Nポイント)

1N: 好きなプレー、良いプレー
2N: 凄いプレー
3N: 超凄いプレー
* 全て私の独断と偏見で決めております。お許しを。これらの方法は、尊敬しているお笑い芸人ペナルティのワッキーさんのGOODポイントを参考にしております。

  • 1N…9分、エンリケ、ナイスカットからナイスパス
  • 1N…30分、小出ナイスラン
  • 1N…45分、野村、ナイストラップからナイスターン
  • 1N…17分、下田、伊佐へナイスパス
  • 1N…46分、下田、野村へナイスパス
  • 1N…46分、野村、井上、ナイス崩し
  • 1N…50分、野村、井上へナイスパス
  • 1N…52分、高木、羽田へナイスパス
  • 1N…71分、下田、渡邉へナイスパス
  • 1N…72分、野村、井上へナイスボール
  • 1N…75分、呉屋ナイスラン
  • 1N…89分、エンリケ、ナイスディフェンス

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おもしろ・印象的ポイント

* 面白かった・印象的な場面を紹介します。こちらもワッキーさんの方法を参考に...というか真似です。

  • なし

順位表

f:id:blue_rose_man:20211106013514p:plain(引用元: Jリーグ - J1順位表 - スポーツナビ )

最後に一言

背水中の背水だーー!!!!

では...全てのフットボールファンへ...GOOD LUCK!!